手軽に本格的な寿司が味わえると話題になっているキッチンカーが、富山市の漁港に1日限定で出店しました。握るのは大きな夢を抱く25歳のすし職人… “すしのまち富山” を初舞台に奮闘しました。

美味しそうに寿司を頬張る人々。富山湾を目の前にした岩瀬漁港。いったいなぜ漁港でお寿司を?

12月11日、富山市の岩瀬漁港に一日限定でオープンしたのは、全国でも珍しい高級寿司を提供するキッチンカー「鮨さきがけ」です。

絶品の寿司を握るのは25歳の寿司職人、小林魁さん。

高校卒業後にすし職人を養成する東京すしアカデミーで学び、東京や北海道のすし店で修行を積みました。

路上の屋台 “キッチンカーで握る” のワケ

独立にあたり選んだのが衛生管理上、認可を得るのが難しいキッチンカーでの寿司提供。

全国的にも珍しいこのスタイルは東京で瞬く間に話題となりました。

小林さんの夢はキッチンカーで日本全国の漁港を周ること。

そのスタートに選んだのが天然のいけすと呼ばれる全国屈指の漁場・富山湾を目の前にした岩瀬漁港です。

漁港で食べられるロケーションも面白い…

店の売りは富山湾と豊洲市場の魚介を融合させたこだわりの江戸前寿司。江戸前のネタを昆布でしめた富山ならではの逸品も用意しました。

女性
「(江戸前すしなので)ネタにも醤油が乗っかっているので、つけすぎることもなくそのまま食べられてすごくいい」

男性
「脂がのってて、普段食べられないお魚が食べられていい時間でした。こういう漁港で食べられるっていうのもロケーションも含めて面白いなって思いました」

初舞台で奮闘する小林さん。その様子を見守っていたのが小林さんがすし職人としての基礎を学んだ東京すしアカデミーの福江誠校長です。

東京すしアカデミー 福江誠 校長
「ちょっとね、最初は心配だったんですけど、何とか今やれているのを見て、安心してます」

富山でスタート、全国47都道府県の漁港へ

実は福江さんは小矢部市出身。地元・富山の寿司の盛り上げや小林さんの夢の実現に一役買いたいと「鮨さきがけ」の営業を後押ししました。

鮨さきがけ 店主 小林魁さん
「反省は仕込みの時間をもうちょっと確保しないと厳しかったなっていうのと、段取りをもうちょっとしっかり組まないといけないなって」「とても良い勉強になりました。バタバタしちゃったんですけどみなさん暖かく待っていただいて。ありがとうございました」

小林さんのキッチンカー「鮨さきがけ」は当面、東京都の豊洲で定期的に出店する予定です。

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