高知県越知町で育てられている薬用作物を中学生たちが収穫しました。この体験を通して中学生たちは地域のことが誇らしく思えた一日となりました。
製薬会社のツムラは2008年に越知町や高知県などと森林再生や地域活性化に取り組む協定を結んでいて、毎年、越知中学校で地域で栽培されている薬用作物「ミシマサイコ」の収穫体験を行っています。
2024年からは新たに事前授業が行われ、1年生たちは漢方薬が植物や鉱物などの生薬を組み合わせてできていることやミシマサイコの根の部分が様々な漢方薬に使われていることを学びました。
座学の後は学校の近くにあるほ場でミシマサイコの収穫です。2024年は夏の猛暑の影響などで根の成長が良くなかったということですが、出荷できるぐらいには無事育ちました。生徒たちは根を切らないよう収穫することなどを教えてもらい、一つ一つ丁寧に手作業で収穫していました。
(生徒)
「一番最初は土を落とすところとか抜いた時にミシマサイコ自体が(土の)中に残ってしまうことがあったので、そこが難しかったです」
「農家さんの苦労のところや、農家さんがどういう思いで農業しているかがわかりました」
「みんなが飲む漢方薬が、自分たちが住む地域で育てられていて誇らしいなと思いました」
このあと土の付いたミシマサイコを機械で洗浄。ハサミで根の部分を切り分ける作業も行い生徒たちは地元の薬用作物をより身近に感じられたようです。
(ツムラ サステナビリティ推進室 企画推進グループ 川勝貴史さん)
「豊かな自然や関連する産業、地元の歴史といったことを学んでもらって、そういったことをきっかけにしながら漢方へ興味も抱いてもらいながら将来につながっていければと思います」
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