タツノオトシゴの仲間で、日本固有種の海の生き物が高知県土佐清水市の水族館で国内で初めて展示されています。気まぐれな動きをするとても小さく愛らしい姿を見られたらラッキーです。
水槽の中で網目の隙間から姿を見せているのは体長2センチ足らず、口をとがらせて曲がったしっぽの海の生き物。タツノオトシゴの仲間、『ハチジョウタツ』です。
5月上旬に県の西南海域の浅瀬で足摺海洋館の職員が見つけ、ウツボやミノカサゴなどの水槽が並ぶフロアに展示されています。『ハチジョウタツ』は八丈島の海から採取された標本に基づく個体から2018年に新種として報告され、その和名がつけられています。日本にしか生息していない固有種で、英語での呼び名は「Japanese Pygmy Seahorse」。海の中では海藻などに尾を巻き付け擬態するハチジョウタツ、水槽の中では置物の網目に尾を巻き付け体を自在に動かしていました。
「よく見つけるよね」
「いや~おもしろいですね」
この『ハチジョウタツ』、公益社団法人「日本動物園水族館協会」に加入している施設では全国で初めての展示だといいます。
(足摺海洋館SATOUMI 新野大 館長)
「体にもリング状の模様があったり、顔も口先が短かったり、目がクリッとしていてすごくかわいいので、じっくり見ていただいて、そのかわいさを知っていただければと思います」
『辰年』の今年、土佐清水市の足摺海洋館に登場したとても小さくてレアな“タツ”の生き物。その姿を見たらラッキーなことがあるかもしれません。
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