三重県津市で、息子を名乗る人物から「妊娠させてしまった」などといい高齢者から現金をだまし取る被害が相次いでいて、警察が組織的な犯行とみて調べています。
警察によりますと、12月4日、津市内に一人で住む80代の男性の自宅に、息子を名乗る人物から「不倫相手の女性を妊娠させてしまった。中絶費用、慰謝料、弁護士費用等で300万円がいる」などと電話がありました。
男性は、指定された名古屋市中川区の近鉄伏屋駅に行き、弁護士を名乗る男に現金300万円を手渡しました。
また5日には、同じ津市内に住む80代の女性に、息子を名乗る人物から「職場の女性を妊娠させてしまった。女性の夫と揉めており、中絶費用、慰謝料等の和解金300万円がいる」などと電話がありました。
女性はその後、中川区の近鉄戸田駅付近の路上で、弁護士の弟を名乗る男に現金300万円を手渡しました。
津市内では、こういった息子をかたる人物から「妊娠させてしまった」といった手口の詐欺が相次いでいて、12月3日から5日までの3日間だけで4人、あわせて1700万円の被害が確認されています。
被害者はいずれも80代の高齢者で、警察は同一グループによる組織的な犯行とみて捜査しています。
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