京都府警は、西日本ジェイアールバス(大阪市)などと合同で、バスジャック・テロ対応訓練を京都市内の同社営業所で実施した。2025年大阪・関西万博を見据えた対応で、南署や機動隊、同社職員ら約35人が参加。運転手の初動対応、警察への通報から犯人確保までの流れや不審物の処理といった手順を確認した。

訓練は、刃物とバットを持った男が乗客を乗せて運行中のバスを占拠し、運転手にイベント会場に突入するよう指示したと想定。運転手はバス表示を「緊急事態発生」に変え外部に状況を知らせ、男の説得を試みた。一方、府警職員は、男が会場に向かおうとバスを降りたところを取り囲んで確保した。バス内に残された不審物は、機動隊のNBCテロ対策班が検知器などを使い処理した。

訓練後、南署地域課所属の小田紗也加巡査部長(28)は「乗客や市民の安全が第一。その場で臨機応変に対応できるよう、日頃から訓練を続けたい」と話した。【時事通信映像センター】

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