日本一のお風呂好き!?
人口10万人あたりの公衆浴場の数が全国1位で最も多い青森県。
そんな青森の温泉や銭湯までミュージシャン&芸人・ワハハ本舗のタマ伸也さんがドライブするシリーズ「ドライ風呂」。途中、寄り道をして、その土地で話題のスポットも紹介します。今回の案内役は、青森県住みます芸人・北野ごぼうさん。

きょうのお風呂は、鶴田町(つるた・まち)にある温泉。
民家とりんご園しかないような郊外にある“秘湯”で、温泉の成分が固まってできる“湯の花”が豊富なことでも有名なのだそうです。

住宅街にひっそりと温泉がある理由とは?女将が語った50年前の誕生秘話

住宅地に入ってきましたが、本当にこの先にあるのでしょうか。
すると、「民宿 梅沢温泉」の看板を発見!

一見すると民家にも見えますが、
こちらが住宅街にひっそりと佇む「梅沢温泉」。
民宿ですが、日帰り入浴もやっています。

本当に温泉宿なのか?恐る恐る入り口のドアを開けてみると…

北野ごぼうさん
「ごめんくださ~い!」
民宿の人
「どうぞ~!!」

招き入れる声が聞こえてくるではありませんか!
その声の主は、女将の鈴木良子さん。
一体、どういう経緯で梅沢温泉ができたのでしょうか?

民宿 梅沢温泉 鈴木良子 さん
「私の母が50何年前、私が勤めていた頃に亡くなったわけ。それで母が死んだし『どうしようかな?』と途方に暮れていた時、家の中に入れば石けんの匂いがした。『なんでこうなんだべ?』って思って、水道屋さんが来たところで『お兄さん、ここで温泉掘ったら湧くかな?』って聞いたら『うん、湧く!!』と言うので、『じゃあ、それだ!』となった。
600メートル掘ればだいたい湧くだろうと言われて、515メートルくらいで湧いたの!
(温泉開業に関しては)私は全部自己資金でやっているので、借金は背負いたくない。だから来る人も、お賽銭みたいに紙に自分の名前を書いて入浴料200円を置いていってくれる」

自宅の敷地で温泉が湧くなんて!
終始、感心しながら鈴木さんの話に相槌を打つ2人。
温泉を掘ることに反対もされたそうですが、当時から温泉が好きだった鈴木さんが自分を信じて掘り当てたのが梅沢温泉なのです。そして、昭和48年(1973年)の営業開始から50年がたちました。鈴木さんは2024年の6月で89歳になる今も、元気に女将を続けています。

梅沢温泉が誕生した経緯にも驚きですが、名前を書いて料金を置いていくだけという入浴料の払い方についてもタマさんビックリ!

タマ伸也さん
「そういうシステムを初めて聞いたよ」

ということで温泉へ。

受付なし!入浴料は“置いていくだけ”!? 湯の花舞う体を養生する温泉

名前を書くところは、男湯では入り口のすぐ左側にありました。
不用心にも思えますが、お客さんや地域との信頼関係があるからこそできるんですね。先に来ていたお客さんが書いた名前と入浴料の隣に、2人も同じように200円ずつ置きました。

タマさんは、浴場にあった看板が気になる様子。
その看板がこちら!

タマ伸也 さん
「ここの温泉は大衆浴場ではありません。みんなが体を養生するに来る温泉です。入浴するときは、手足はもちろんお尻もきれいに洗ってから入浴してください」

もちろん、しっかり洗ってから入浴したそうです。
“養生”という言葉が書かれてあるように、さまざまな効能があると口コミで広まり、女将によると、“湯治”の目的で県外から訪れる人もいるんだとか。

寄り道では、「鶴田八幡宮」へ向かうことに。
なんともユニークな金運アップの御守りがあるのだといいます。

地元で愛される「縁結びの神社」で金運アップの御守り探し!…の前に

鶴田町の商店街に隣接する鶴田八幡宮は、「縁結びの神社」としても知られています。その理由となっているのが“親子石”と名付けられた石。

鶴田八幡宮・巫女 渋谷 楓 さん
「奥からお父さん、真ん中がお子さん、手前がお母さんを表していまして、皆様それぞれのご祈願に沿った石をなでられております」

親子石をなでると良い縁に恵まれるということで、「結びの神社」と言われているそうです。ごぼうさんは、腰の調子が良くないお母さんのために「母」の石をなでていました。家族を思って石をなでに来る人もいるそうです。

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