高知県土佐市で15日ダンスイベントが開かれました。専門的な指導員不足に対応しようと、プロからオンラインで指導を受けた参加者もいて、いきいきとした踊りで観客を魅了しました。このイベントは誰もがダンスを楽しめる機会を作ろうと、高知県観光振興スポーツ部が初めて企画しました。
イベントにはおよそ300人が参加し、コンテストやダンスの披露が行われました。
キレのある踊りを披露するこちらのチームは、山田高校ダンス部と高知工科大学ダンス同好会のメンバーです。
実はいずれの学校もダンスを専門とする指導員がいません。このため、県は東京のプロダンスチーム「SEPTENI RAPTURES」の協力を得て、プロのダンサーにオンラインで指導してもらえる環境をつくりました。
県教育委員会によりますと、県内中学・高校の運動部のうちおよそ24%が顧問による専門的な指導が難しくなっているといい、専門で指導を行う人材の確保が課題となっています。
イベントで参加者はプロのダンサーによる指導の成果を思う存分に発揮し、キレのある踊りで訪れた観客を魅了しました。
(山田高校ダンス部)
「楽しかったです。プロのアドバイスはすごく参考になるし、自分の足りないところがあったら、身に付くように言ってくれるので助かっている」
一方で、オンラインという練習方法に難しさを感じたという声も。
(高知工科大学ダンス同好会)
「オンラインだと、伝えられることも伝わらない難しさもあるので、そこが改善できれば、地方にいる人のダンスのしやすさが変わってくるのかなと思った」
県は今後も企業やプロダンスチームと協力しながらスポーツの楽しさを広げていきたいとしています。
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