新潟市中央区にある市立白山小学校の4年生が26日に、地元の伝統野菜である『寄居かぶ』を自分たちで育て収穫。さらにその“かぶ”を地域の飲食店で提供してもらおうと、店主らを訪ねて自らその良さをアピールしました。
『寄居かぶ』は、この地域で300年以上前から栽培されてきましたが、街の都市化が進むにともなって、近年では生産者が減っています。そこで白山小学校では、地域の伝統野菜を守ろうと、8年前から『寄居かぶ』の栽培を行い、毎年、春と秋の2回収穫しています。
今年の秋は生育が思うように進まず、例年と比べて収穫量は少なくなったそうですが、味には問題ありません。
【記者リポート】
「柔らかくて、甘みがあり、そしてみずみずしい。おいしい!」
新潟市立白山小学校の児童たちは、愛情込めて育てた『寄居かぶ』を携えて市内の飲食店を訪ねました。
【Dr.可児 広瀬章さん】
「自分たちの校庭で育てて、なおかつ自分たちの収穫したものを食べてみたいと…。ならばこっちも、それに応えられるならと引き受けました」
今回は、「カブの葉も使ってもらいたい」という児童たちからの要望を受け、特製の“塩こうじ”で漬物にすることにしました。
かぶの実は、甘く味つけをして“ゼリー”にする予定です。
「子どもたちからいろいろなことを教わって、元気をもらって…。それがお客さんに還元できればいいかな」
子どもたちの愛情が詰まった『寄居かぶ』は今後、新潟市内の4つの飲食店でさらに“おいしく”提供されます。
(ドクター可児・モルゲンロート・篠原・オリエントイタリアンIry)
児童たちが毎日水やりをして丁寧に育てた『寄居かぶ』には素朴な甘味があり、普通のかぶより煮崩れしづらいという特徴があるそうです。
スーパーなどではあまり出回らない野菜だということですので、この機会に是非味わってみてはいかがでしょうか。
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