広島県安芸高田市で神楽を学んだ佐賀県の若者たちが広島初公演に挑みました。佐賀で神楽文化の定着を目指しています。
安芸高田市の神楽ドームです。秋の特別公演として県内外の6つの神楽団が舞を披露しました。初めて登場したのは、佐賀神楽団です。
佐賀の新しい伝統芸能として神楽を取り入れ、地域の活性化につなげようと結成されました。集まった若者たちは全員が神楽、未経験…。安芸高田市の桑田天使神楽団から直接指導を受け、演目や技術をゼロから学んだといいます。
佐賀神楽団 宮田悠輝仁 代表
「まだ何も分からないところのスタートで、勉強していけばいくほど、自分たちができていないことが分かる。神楽の奥深さを知っていくことになる」
主役を演じるのは、清田優香 さん、29歳です。
佐賀神楽団 清田優香 さん
「すごく難しいです。でも神楽をやったらすごく楽しくて、もっとみんなに知ってほしい」
桑田天使神楽団の 松田祐生 団長が、応援に駆けつけました。
桑田天使神楽団 松田祐生 団長
「自分がするより緊張するよね。3年ぐらいでここまでできると思わんかったよね」
披露するのは、佐賀の成り立ちがテーマのオリジナル演目「佐嘉郡」。大和朝廷に仕える大荒田命が、川を氾濫させる悪い鬼を征伐するという物語です。大荒田命が2人の女性の力を借りて鬼を打ち払います。このことから「賢女(さかしめ)の国」の読みをなぞり、「佐嘉の国」と命名されたと言い伝えられています。
清田優香 さん
「すごく汗いっぱい。まだ暑いです。温かい声援や拍手をいただいて、失敗がいくつかあったけれど、無事に最後まで舞うことができてよかった」
松田団長は、佐賀神楽団の今後の成長に期待を寄せています。
桑田天使神楽団 松田祐生 団長
「佐賀の風土を取り入れながら自分たちの神楽を作り、50年・100年先に大事に残っていく伝統芸能になっていけばいい」
佐賀神楽団 宮田悠輝仁 団長
「神楽ドームに佐賀神楽団が来るなら見に行こうと言ってもらえるように、われわれができることを増やして、もっといい神楽を作っていきたい」
佐賀神楽団は、今後も地元の伝承と融合した演目に挑戦していきたいと話しています。
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