高知が誇る和牛、「土佐あかうし」が東南アジアのタイに向けて輸出されることになり初出荷を記念したセレモニーが高知県高知市で開かれました。認知度の向上と、さらなる販路拡大が期待されます。

高知市の高知県食肉センターで開かれたのは、「土佐あかうし」のタイへの初輸出を記念した出荷式です。

土佐和牛ブランド推進協議会やJA、県などからおよそ40人が参加。推進協議会の三谷勝義(みたに・かつよし)会長は「国内外への販路拡大を目指し生産者、販売者、消費者の三方に喜ばれるよう取り組んでいく」と挨拶しました。

高知県内でブランド化されている土佐あかうしは褐毛和種にあたり、2023年度は500頭あまりが出荷されています。赤身とサシのバランスが取れていて、うま味を感じられるのが特徴の、希少な牛肉です。

2018年、県が現地で行った市場調査で、タイでは赤身肉の需要があることが分かりました。輸出に向けた衛生基準をクリアし、タイ政府から認定を受けたことで、輸出が実現したということです。

輸出されるのは田野町で育てられた牛=72.6キログラムで、ヒレやサーロイン、リブロースなど5つの部位です。輸出の開始によって、今後、「土佐和牛」の認知度向上や販路拡大が期待されます。

(土佐和牛ブランド推進協議会 三谷勝義 会長)
「欧米になると赤身の美味しいお肉が作られているので、それに勝てるのではないかと思っている。まずはとっかかりとしてアジア圏からいければと思っていて、これから海外に日本の高知の美味しい土佐和牛を食べてもらいたい」

(県農業振興部畜産振興課 公文喜一 課長補佐)
「いわゆる世界のフーディーと言われる世界のおいしい肉を探している人たちに、この土佐あかうし、土佐黒牛が行きつくような、例えばおいしいレストランに卸していくような取り組みができたらいいなと思う」

輸出した土佐あかうしは福岡から空輸でタイに到着し、11月26日にバンコクで開催される食のイベントで振舞われるということです。

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