自転車に乗って青森県内を中心に各地の魅力を紹介する「走街!(そうかい)ちゃり日和」。小野寺紀帆アナウンサーとリポーターの我満紗千子さんは今回、三戸町(さんのへ・まち)にやってきました。

すっかり涼しくなって秋が深まり、自転車での旅にちょうどいい季節が到来。『松原公園』から寄り道をしながら中心街に向かっていきます。

それでは、きょうも元気にちゃりGo!!

“加藤”に“佐藤”?『秋まつり』でにぎわう街で見つけたパン店の不思議♪

久川町内会の山車の題材は『陰陽師』

小野寺紀帆アナウンサー
「すごく迫力のある赤鬼と青鬼。今にも動き出しそう。躍動感がありますね」

今年の『さんのへ秋まつり』では、6台の山車が町内をねり歩きました。

続いて見つけたのは、パン屋さん。一見、店ではなく住宅に見えますが、『加藤パン』と看板があります。

元気に「おじゃまします」とあいさつして入ってみる2人。

我満紗千子リポーター
「甘い、いい香りがするな~あるあるある!」

本当にパンの店でした。しかも、ちょうど作りたて!店の方におすすめを聞いてみると、ポテトチップスを材料に使った『ポテチパン』というなんともユニークでありそうでないパンを紹介していただきました。ポテトチップスとキャベツを混ぜて塩コショウで味付けをしたのだとか。ほかにも、あんこがかかった『あんかけぱん』など個性的なパンがありました。

小野寺紀帆アナウンサー
「もう何年ぐらいやっているんですか?」
加藤パンの店主
「60年はやっているんだ」
小野寺紀帆アナウンサー
「ちょっと気になったのが、『加藤パン』だけど、そこに『佐藤パン』とあるのは?」

『加藤パン』と書かれたコンテナの中に、『佐藤パン』がいくつか紛れているんです。なぜなのでしょうか?

加藤パンの店主
「私が働いていたんですよ、『佐藤パン』で。でも誰も後を継がないということで、誰かやってくれないかってことで私になってもう30年にはなる」
小野寺紀帆アナウンサー
「元々は佐藤さんがやってた『佐藤パン』だけど、『加藤パン』になった?」

そういうことなんだそうです。『佐藤』と『加藤』で似ていますが、こうして名前が変わって店が引き継がれることもあるんですね~。

我満紗千子リポーター
「ポテチパンとあんかけパンを買っていくか!」

ということでパンを購入して、さっそく食べてみることに。我満リポーターが『あんかけぱん』(140円)を半分にちぎってみると…

我満紗千子リポーター
「すごい香り!中からあんこが出てきた~こしあんだね。上品な甘さ。出来たてパンっていいね!」

小野寺アナは、人気メニューだという『ポテチパン』(160円)をいただきました。本当にポテチが具材になっていました。

小野寺紀帆アナウンサー
「キャベツが結構たっぷり入っているので、シャキシャキとポテトチップスのパリパリがおもしろい!これはもう毎日でも食べたくなりますね」

ちゃり旅の後半は、絵本『11ぴきのねこ』の世界へ。

いくつ巡り合えるか?『11ぴきのねこ』の石像 ラッピングバスも!

町の広告バスとして、2016年から2019年まで三戸町と八戸市のショッピングセンター『ラピア』の間を運行していた2台のラッピングバスが引退して、1台が『関根ふれあい公園』、もう1台が『町立図書館』に展示されています。

『町立図書館』に展示されているラッピングバス

『関根ふれあい公園』にあるバスは、実際に車内に入ることもできます。天井やつり革は、『11ぴきのねこ』のキャラクターたちで彩られ、ファンにはたまらない空間が広がっています。

『関根ふれあい公園』に展示されている黄色いラッピングバスの車内

車内の真ん中まで行くと本棚があり、『11ぴきのねこ』の絵本をはじめ、馬場のぼるさんの作品を車内で読めるのも魅力です。

『関根ふれあい公園』に展示されている黄色いラッピングバスの車内

我満紗千子リポーター
「これは、シリーズの中で私は一番好き」

我満さんが好きなのは、『11ぴきのねことへんなねこ』だそうです。

絵本の世界に浸ったあとは再び自転車を走らせ、『11ぴきのねこ』を探しへ。
『三戸郵便局』の前で見つけたのは、石像です。

町内で秋まつりが開催されるということで、頭にハチマキを巻いて法被を着ていました。すっかり町の一員ですね。この時期にしか見られない姿の『11ぴきのねこ』と記念写真を撮らずにはいられません。

町では、絵本出版『こぐま社』の協力を得て『11ぴきのねこ』を活用したまちづくりに取り組み、そのひとつとして、2013年から町内に石像の設置しています。現在は『とらねこたいしょう』と10ぴきのねこのほか、絵本に登場するキャラクター『大きなさかな』と『あほうどり』にも会うことができます。

『アップルドーム 』に展示されている『とらねこたいしょう』 は『11ぴきのねこふくろのなか』が題材

三戸郵便局の石像は、絵巻えほん『11ぴきのねこマラソン大会』が題材となっていて、ほかの石像もそれぞれ題材があり、黄色いバスが展示されていた『関根ふれあい公園』にある『アオさんとねこ』は『ぶどう畑のアオさん』が題材となっています。

『関根ふれあい公園』にある石像は『ぶどう畑のアオさん』が題材

また、『三戸小中学校』にある『みまもりねこ』や『町立図書館』にある『絵本をよむねこ』は、馬場のぼるさんのイラスト作品が題材です。

『三戸小中学校』にある『みまもりねこ』
『町立図書館』にある『絵本をよむねこ』

町を散策して、石像をめぐってみるのも楽しそうですね。
そして、三戸町は、フルーツの栽培が盛んな町でもあります。2人が立ち寄ったのは、『諏訪内観光ぶどう園』です。

入場料400円で、ぶどう1袋が付いてきますが、自分で好きなぶどうを選んで収穫し、その分の料金を支払う楽しみ方もあります。2人が最初に収穫したのは『BKシードレス』という品種。その場でさっそくいただきました。

我満紗千子リポーター
「おいしい。酸味と甘さのバランスがいい」
小野寺紀帆アナウンサー
「果肉が柔らかくて甘い」

続いては、種なしで大粒で人気の『シャインマスカット』。
小野寺紀帆アナウンサー
「食感がいいですね。ギューって詰まっている感じ」

今シーズンの営業は10月7日で終了。例年9月上旬から10月上旬までぶどう狩りが楽しめるということですが、最近は暑さの影響で生育が早まり、2024年は8月下旬にスタートしたそうです。

旅のラストは、国史跡の『三戸城跡城山公園』へ。こちらは、中心街に比べて高低差約100メートルの高台に位置しています。急こう配の上り坂ということで、2人は自転車を降りて押して上ることに。このきつい坂を上ればゴールです!

『三戸城』は、戦国時代にこの地方を治めていた南部氏が築いた城。『三戸城跡城山公園』は、『日本の歴史公園100選』にも選ばれています。

三戸町での自転車旅は、山車を見て祭りの雰囲気を感じ、秋の味覚ぶどうを味わって、『11ぴきのねこ』に会い、三戸町の歴史と文化に触れました。次は、どこの街を旅しようかな♪

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分から
「走街!ちゃり日和」2024年10月9日(水)放送回より

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