高知県南国市にある酒米の精米工場が新たに生まれ変わりました。四国唯一の機械も導入され、土佐酒のブランド力や品質の向上に期待がかかります。
15日から操業を開始した酒米の精米工場は、もともとJA高知県が運営する県内唯一の酒米の精米工場でしたが、老朽化に伴う改修工事に多額の費用がかかることなどから、2023年3月に閉鎖されていました。このため、精米機を持たない県内の酒蔵は、精米を県外に委託しなければならない状況となっていました。
しかし、『土佐酒』を県外や海外にも展開していくにはブランド力を高めるための「県内での精米が必要」だという県酒造組合からの相談を受け、地域貢献活動に取り組む高知銀行の子会社「地域商社こうち」が事業を引き継ぎ、工場を改修しました。工場には、玄米に近い形で精米することで味がよくなるという、四国唯一の精米機などが新たに導入されていて、土佐酒の品質向上にも力を入れています。
(地域商社こうち 山本一也 社長)
「身の引き締まる思い。いよいよスタートである中で、品質の向上を図り、しっかり土佐酒を全国はもちろん、海外に向けてしっかりアピールしていきたいと、その手伝いをしていくという思い」
地域商社こうちは、「土佐酒」を売り出す県内の酒蔵を応援するため、将来的には精米工場だけでなく、新たな酒の開発や、販売にも関わっていきたいとしています。
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