3大流星群の一つで、年の瀬の夜空を彩る「ふたご座流星群」が、今年もピークを迎えた。14日未明には、雪化粧した富士山の上空にいくつもの明るい流れ星が光の筋を描いた。今年は14日午前10時ごろが極大と予想され、日本では14日未明が最も流星数が多かったとみられる。
国立天文台によると、今年は15日が満月のためほぼ一晩中明るい月が照らし、流星観察には条件が良くない。それでも、ピーク後の14日午後9時から15日朝5時にかけて、空の暗い場所では1時間当たり10~15個ほどの流星が観察できそうだという。
ふたご座流星群の起源は、約1・43年の周期で太陽をまわる小惑星「ファエトン」とされる。流星は日没後に東の空に昇るふたご座の「放射点」から、四方八方に流れるように現れる。空の広い範囲に出現するため、どの方向を向いていても観察できる。非常に寒い時期なので、防寒対策を万全にして観察したい。【手塚耕一郎】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。