日本やヨーロッパなどの研究チームは、ケプラー宇宙望遠鏡を使って、温度など太陽とよく似た性質を持つ恒星5万6000個余りについて、光の変化を一定期間、観測しました。

その結果、太陽の表面で起きる「太陽フレア」と呼ばれる爆発現象よりも桁違いに規模が大きい「スーパーフレア」と呼ばれる巨大な爆発現象が、あわせて2800回余り確認されました。

これは、1つの星当たり100年に1度ほどの頻度で発生している計算になるということです。

スーパーフレアは過去に太陽で発生したことは直接は確認されておらず、仮に太陽で起きると、通常の太陽フレアとは比べものにならない規模で地球の通信網などに甚大な影響を及ぼすおそれがあると考えられています。

研究チームの1人で、国立天文台ハワイ観測所の前原裕之助教は「今後、太陽でスーパーフレアが起きるのかを明らかにし、さらにその規模や頻度がわかれば、対策や準備につながる」と述べ、太陽でも同じ現象が起きるのか、さらに研究を進めることにしています。

この研究結果は13日、アメリカの科学雑誌「サイエンス」に発表されました。

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