米国の半導体製造装置大手、ラムリサーチは11日、半導体工場の保守・点検向けに人間と一緒に働く「協働ロボット」を販売すると発表した。ティム・アーチャー最高経営責任者(CEO)は半導体の国際展示会「セミコン・ジャパン」の講演に登壇し、「協働ロボットで半導体製造の自動化に貢献できる」と語った。
アーチャー氏は半導体業界で2030年までに日本で4万5000人の労働人口が不足すると指摘し、「協働ロボットは高精度の反復作業を人間以上の精度でこなす」とした。
「日本はロボット工学や自動化技術だけでなく、半導体製造装置や材料技術の分野でも世界をリードしてきた。30年に1兆ドル(約151兆円)といわれる半導体市場の次の時代を創り出すために、日本が果たすべき役割は非常に大きい」と述べ、日本の半導体や材料メーカーなどとの連携への期待感を示した。
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