■北海道で季節外れの積雪
この時期としては強い寒気が流れ込み、きょう8日朝にかけて北海道では雪が降り積雪を観測しました。北海道といえども5月にまとまった雪が降り、積もることは珍しいことになります。
稚内市沼川では2cmの積雪を観測。5月に1cm以上の雪が積もるのは13年ぶりです。その他、中頓別や佐呂間でも5月としては8年ぶりに1cm以上の降雪を観測しました。
また、北海道は朝の冷え込みも強まり、?日中も気温の低い状態が続きます。峠道では積雪が残る可能性があるので、とくに冬用タイヤからノーマルタイヤに履き替えたという方はスリップ事故に十分ご注意ください。
日本海側を中心に寒気の影響を受け前日より気温は大幅に低くなり、季節逆戻りの寒さとなっています。
正午の気温
新潟 11.0℃ 3月下旬並み
金沢 12.2℃ 3月下旬並み
鳥取 11.7℃ 3月中旬並み
福岡 18.9℃ 4月中旬並み
関東など太平洋側は遅れて寒気が入ってくるため、午後は冷え込みが強まり朝より夜の方が気温が低くなる見込みです。関東や東海は日中のムシムシとした体感が一転、夜は上着が必要な寒さになりそうです。
次のページは
■9日(木)にかけてゲリラ雷雨に注意■9日(木)にかけてゲリラ雷雨に注意
地上付近に寒さをもたらす寒気とともに、雷雨をもたらす上空5500m付近の強い寒気も日本列島に流れ込んでいます。とくに関東や東海で地上と上空との気温差が大きくなり、きょう8日午後からは天気の急変に注意が必要です。
雷の発生する確率が高い地域は関東甲信や東海の山沿いになります。雷雨に加えて竜巻などの突風やひょうの恐れもあります。
天気急変のサインはこちら
黒い雲が近づいてくる
雷の音が聞こえる
急に冷たい風が吹いてくる
これらの変化を感じたら早めに屋内に避難するようにしてください。関東などの大気の不安定な状態はあす9日(木)にかけて続きます。
9日(木)の朝にかけて北海道は気温が0℃を下回る冬日が続出する見込みです。内陸部ではー5℃以下まで下がり、5月としては記録的な冷え込みになる可能性もあります。残っている雪が凍り路面状況が悪化する恐れがあります。天気が回復しても車の運転はスリップ事故に注意してください。
【9日(木)の最低気温(北海道)】気象庁8日11時発表
旭川 -1℃
北見 0℃
稚内 1℃
札幌 4℃
また、東日本と西日本も寒気の影響が残り日中の気温が平年より低い所が多くなります。とくに関東で前日との差が大きく、久しぶりの寒さとなる所も出てきます。東京の予想最高気温は19℃で20℃に届かないのは4月24日以来15日ぶりです。
【9日(木)の予想最高気温】(気象庁8日11時発表)
長野 16℃ 4月上旬並み
東京 19℃ 4月中旬並み
横浜 18℃ 4月上旬並み
5月に入り半袖で過ごせる日も多くありましたが、あす9日はおよそ1カ月前の気温になる見込みです。服装は慎重に選び、体調管理に注意してお過ごしください。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。