教員不足が問題となるなか、今年度の公立小中高校などの教員の採用倍率が過去最低となりました。2000年度以降低下傾向が続いています。
文部科学省が公表した調査結果によりますと、公立の小中高校、特別支援学校などを合計した今年度の全体の採用倍率は、前年度の3.4倍から低下し3.2倍で過去最低となりました。
学校別でみても、小中高校いずれも過去最低で、小学校は2.2倍で前年度の2.3倍から低下しました。
小学校の採用者数は1万6793人で、1983年度以降最多だった前年度と同程度でしたが、受験者数は2642人減って3万6259人でした。小学校の教員の受験者数の減少について文科省は「臨時的任用教員や非常勤講師などを続けながら教員採用選考試験に再チャレンジしてきた層が正規採用されることにより、既卒の受験者が減ってきていることなどが理由であると考えられる」としています。
中学校の採用倍率は4.0倍で前年度の4.3倍から減少。高等学校の採用倍率は4.3倍で前年度の4.9倍から低下しています。
全体の傾向として、2000年度以降採用倍率が低下していて、文科省は「大量退職等に伴う採用者数の増加と、既卒の受験者数の減少によるところが大きい」としています。
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