「肺NTM症」という病気を知っているでしょうか。長引くせきやたん、もしかしたらそれは「肺NTM症」かもしれません。主な感染経路は身近なところにありました。
■医師「中高年女性7割」「1年間に2万人感染」
3つの感染症が同時に流行 この記事の写真今年は3つの感染症が同時に流行。「トリプルデミック」と呼ばれ、全国的に感染者数が急増しています。
別の病気の可能性もしかし、せきやたんといった症状が長引く場合、別の病気の可能性があるのです。その名も「肺NTM症」です。
20代「(Q.「肺NTM症」を知っていますか?)聞いたことないですね」 40代
「(Q.「肺NTM症」を知っていますか?)初めて聞きましたね。怖いですね」 「肺NTM症」どんな病気?
一体、どのような病気なのでしょうか?10年以上この病気を研究している医師に聞きました。
慶応義塾大学医学部 感染症学教室専任講師 南宮湖医師
「『非結核性抗酸菌』というふうに言うんですけれども、それが肺に感染をして引き起こす病気を『肺非結核性抗酸菌症』=『肺NTM症』と言います」 結核に似た症状
長引くせきや血が混じったたん、体重が減るなどのように、その症状は結核に似ているということです。感染しやすい人については?
南宮医師「7割程度は女性、特に中高年の女性がかかっているのではないか。1年間に2万人がこの病気に新しくかかっている」
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■原因となる菌は身近なところに…どう対策?■原因となる菌は身近なところに…どう対策?
「肺NTM症」感染者数の推移あまり知られていないにもかかわらず、年々感染者が増加している「肺NTM症」。原因となる菌は、身近なところに潜んでいました。
「シャワーヘッドや給水口に多くいる」 南宮医師「水回りや土壌、こういった環境に常在していて。お風呂場の中でシャワーヘッド、給水口に多くいると言われる」 「肺NTM症」対策は?
南宮医師は対策について、具体的なものは現状分かっていないとする一方で、別の医師はしっかり掃除して「ぬめり」を取ることが有効だと話しています。
慶応義塾大学医学部 感染症学教室 専任講師 南宮湖医師 南宮医師「肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)は慢性の病気で、治りにくい。3週間程度が一つの目安になる。それ以上(せきやたんが)続くならば、医療機関を受診するのが良いと思う」
(「グッド!モーニング」2024年12月24日放送分より)
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