発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が全国で検出されている問題で、環境省と国土交通省は24日、社宅や病院など特定の居住者へ給水する「専用水道」の調査結果を公表した。2020年度から24年度の調査で、回答を得た1929件のうち、10都府県の42件で国の暫定目標値を超える値が検出された。東京都や岐阜県の自衛隊施設で目標値を上回る高い数値が出た。  具体的な数値が示されたのは一部の国施設だけで、民間施設の詳細や具体的な値は示されなかった。また調査期間後の水質検査では、航空自衛隊芦屋基地(福岡県)で目標値の30倍となる1リットル当たり1500ナノグラム(ナノは10億分の1)が検出されていた。  専用水道は、主に100人を超える居住者に生活用水を供給する施設。汚染は多くの人に影響しかねないため、水質は自治体の水道とほぼ同等の水準が求められる。PFASに関する国の暫定目標値は、代表物質PFOAとPFOSの合計で1リットル当たり50ナノグラム。

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