長野 塩尻 元県議 妻殺害の罪 懲役19年の判決 長野地裁

元長野県議会議員の丸山大輔被告（50）は、現職だった2021年9月、塩尻市内にある自宅に併設された酒造会社の店舗で、妻の丸山希美さん（当時47）の首を圧迫して窒息させ、殺害したとして殺人の罪に問われました。

元県議が関わったとする直接的な証拠がないなか、ことし10月から始まった裁判では、殺害したのが元県議と言えるのかが争点となりました。

検察は、防犯カメラに写った車の特徴などから元県議が滞在していた長野市から車で移動して妻を殺害したとしたうえで、「第三者が犯人であるかもしれない合理的な疑いの余地はない」と主張し、懲役20年を求刑しました。

これに対し弁護側は、妻との関係は良好で殺害するほどの動機はなく、防犯カメラに写った車は元県議のものとは言えないなどとして無罪を主張し元県議も「殺害したのは私ではありません」と述べていました。

判決の言い渡しは23日午後1時半から始まり、長野地方裁判所の坂田正史裁判長は懲役19年を言い渡しました。