谷口さんは1937年、建築家の谷口吉郎さんの長男として東京で生まれ、慶應義塾大学を卒業後、日本を代表する建築家、丹下健三さんの元で学び、独立しました。

1980年に静岡県にある美術館「資生堂アートハウス」で日本建築学会賞に選ばれたほか、山形県の「土門拳記念館」で日本芸術院賞を受賞するなど高い評価を受けてきました。

葛西臨海水族園

美術館や公共施設の設計を数多く担当し、ガラスドームが特徴的な東京都葛西臨海水族園や東京国立博物館の法隆寺宝物館、それに東京の商業施設「GINZA SIX」などを手がけました。

またアメリカのニューヨーク近代美術館の増改築も担当。簡素でシャープな建築スタイルは世界的にも広く知られています。

こうした功績が評価され、2005年に建築部門で「世界文化賞」を受賞したほか、2021年には文化功労者にも選ばれました。

事務所によりますと谷口さんは今月16日、肺炎のため、亡くなったということです。87歳でした。

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