北九州市の中学3年男女殺傷事件で、市教育委員会は登下校時などの安全確保とともに、子どもの心のケアを最優先に対応を急いでいる。教育評論家の尾木直樹氏は「子どもたちは激しく動揺している。必ず守りきろうという力強い姿勢で、先生をはじめ大人たちが結束することが重要だ」と指摘する。
市教委は事件翌日の15日、市立の小中高や幼稚園の部活動や行事を中止した。被害を受けた2人が通っていた中学を除き、16日は授業を行ったが、保護者の付き添いや集団での通学を呼びかけた。PTAや警察らが協力し、見守りに当たった。
部活動も含め、午後5時を完全下校時刻とする。保護者の判断や、子ども自身が不安を訴えて休んでも、欠席扱いとせず、無理をさせないよう配慮。希望があればオンライン授業も行う。
2人の中学校では、アンケートや教職員による面談を生徒全員に今後実施する。不安を覚える生徒も多いと予想されるため、スクールカウンセラーを増員し、サポートを続けていく。
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