名古屋市は去年10月、エスカレーターでの事故防止のため、立ち止まって乗るように義務づける条例を施行しています。
市では、条例の施行に伴い、エスカレーターの利用者に2列に並んで立ち止まるように呼びかけていて、11日は大阪大学の学生たちと連携して市内の地下鉄の駅で行ってきた調査の様子が公開されました。
今回の調査は、エスカレーターの乗り口に「一緒に2列で乗りたい」というポスターを掲示した場合と掲示しない場合を比べるというものです。
3種類作成したポスターには、行動経済学で適正な情報を提供することで人々に行動を促す「ナッジ」という理論が取り入れられています。
調査をした大阪大学の山口夏七葉さんは「ふだん研究している理論が、実際にどう人の行動に影響するのかを知ることができるのはおもしろいし、これで安全に利用してもらえたらうれしい」と話していました。
名古屋市消費生活課の渡邉弥里課長補佐は「まだ完全に条例が浸透していないので、効果があるものについてはぜひ取り入れたい」と話していました。
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