「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病はウイルス性の感染症で、かぜのような症状が出たあと、ほおなどに赤い発疹が出るのが特徴です。
国立感染症研究所によりますと、12月1日までの1週間で全国およそ3000の医療機関から報告されたリンゴ病の患者の数は、1医療機関当たり0.89人と前の週を0.38人上回り、大幅に増えました。
去年の同じ時期は0.01人でほとんど流行が見られませんでしたが、ことしは、この時期としてはここ10年で最も多かった2018年とほぼ同じ水準となっています。
都道府県ごとに見ますと
▽埼玉県が3.49人
▽東京都が3.02人
▽神奈川県が2.17人
▽千葉県が2.1人と首都圏で多く
次いで
▽青森県が1.68人
▽栃木県が1.31人
などとなっています。
リンゴ病は主に子どもを中心に流行しますが、過去に感染したことがない妊婦が初めて感染すると流産や死産につながったり、胎児に異常が起きたりするおそれがあります。
日本産婦人科感染症学会は妊婦に対し、手洗いやマスクの着用といった対策を心がけるとともに、感染した人やかぜのような症状がある人との接触を避けるよう呼びかけています。
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