5年前に浜松市の浜松医療センターで男の赤ちゃんが呼吸や心拍がない状態で生まれ、今も重い障害が残ったまま意識がない状態で、人工呼吸器を付けて別の病院に入院しています。
これについて男の子の両親は、出産の際に異常が見過ごされ、医師などの対応が適切でなかったとして、病院を運営する公社を訴えていました。
9日の判決で、静岡地方裁判所浜松支部の佐藤卓裁判長は「胎児の心拍数の異常などから重篤化のおそれを疑うべき状況にあり、病院の医師らには、陣痛促進剤の投与を速やかに中止したうえで緊急帝王切開する方針に転換するのを怠った過失が認められる」としたうえで「注意義務違反と後遺症には因果関係が認められる」などとして、病院側に1億9000万円余りの賠償を命じました。
判決について両親は弁護士を通じて「主治医らはみずからの無知や怠慢がどれほど取り返しのつかない被害を及ぼしたのか、今一度直視すべきだ」などとコメントしました。
一方、浜松医療センターは「判決文を確認しておらず、コメントは差し控える」としています。
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