カンボジアを拠点にした巨額特殊詐欺事件で、新たにグループの犯行道具の供給役の男が成田空港に移送され、逮捕されました。これで逮捕者は34人になりました。
佐々木洋平容疑者(36)は仲間と共謀し、去年7月、介護職員を装って長野県の80代女性から現金275万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、佐々木容疑者は水に入れると溶けて証拠隠滅できる紙などの犯行道具を日本からフィリピンの拠点に供給していたということです。
日本にいた佐々木容疑者はカンボジアを拠点が現地当局の捜索を受けた後、フィリピンに出国し潜伏していました。
佐々木容疑者は10月に現地当局によって身柄を確保されていて、9日、フィリピンから移送中の飛行機内で逮捕され、午後2時半ごろ、成田空港に到着しました。
この事件を巡っては去年11月、「受け子」とみられる25人がカンボジアから移送され逮捕されるなど、これまでに33人が逮捕されていて、佐々木容疑者で34人目となります。
埼玉など9道府県警の合同捜査本部は、このグループが29道府県で合わせて30億円ほどをだまし取ったとみて調べています。
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