のどの痛み 発熱…検査の結果は
東京・港区にある小児科のクリニックでは、先週からインフルエンザの患者が増え始め、6日も午前中だけで5人がインフルエンザと診断されていました。
このうち小学5年生の男の子は4日からのどの痛みが出始め、6日朝、38度台の熱が出たため、クリニックで検査したところ、インフルエンザ陽性となり、来週半ばまで学校を休むよう指導されていました。
男の子
「のどが痛くてしんどい。学校でもきのう6人休んでいて、インフルエンザがはやっているのかもしれない」
クリニックによりますと、インフルエンザの患者が増え始めるのは例年よりも早いということです。
「クリニックばんびぃに」時田章史 院長
「周辺の学校では学級閉鎖になるところも出てきていて、都内でも流行が始まった印象だ。マスクをする人が減ったことや急に寒くなってきたことでウイルスが広がりやすくなったのではないか。インフルエンザはこれから流行の波が来るし、マイコプラズマ肺炎の患者も引き続き多い状況なので、マスクの着用や手洗いなど基本的な感染対策をとってほしい」
全国的な流行期入り後 4週連続で患者増
国立感染症研究所などによりますと、今月1日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は2万4027人で、1医療機関あたり4.86人と、前の週から2.5人増えています。
全国的な流行期に入ってから患者数が増加するのは4週連続です。
都道府県ごとに見ますと、福岡県が11.43人、長野県が9.07人、千葉県が8.18人、広島県が7.01人、などとなっているほか、大阪府が4.91人、愛知県が4.66人、東京都が4.32人で46の都道府県で前の週から増加しました。
約20種類の感染症データ・情報
日本感染症学会の長谷川直樹理事長は「これまでの患者数の推移からこのまま一気に数が増えて、年内にも感染のピークを迎えるのではないか」と指摘しています。
日本感染症学会 長谷川直樹 理事長
「インフルエンザワクチンは、効果がでるまで接種してから2週間ほどかかることをふまえて接種を検討してほしい。熱やせきなどの症状があれば登校や出社を控えて医療機関を受診するほか、電車など人が密集する場所ではマスクをしたり、帰宅したら手洗いをしたりと、基本的な感染対策をこころがけてほしい」
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