秋田県では、またクマが目撃され、3日も警戒が続いています。
55時間もスーパーに居座り続け、2日に駆除されたクマ。そこから約800メートルの場所にある図書館で、同じ日の夜、別のクマが目撃されました。
この記事の写真 秋田市立土崎図書館・北島学館長「普段、出ていない (海側の)土崎地区にもクマが出るようになったので、どこにクマがいるかわからないことなので、十分、気をつけて、図書館に来ていただきたい」
秋田県が発表している『クマダス』。クマの特徴や目撃した時間などが地図上に示されています。
秋田市では、先月26日午後にも体長差のある2頭が目撃されていて、25日にも、2頭一緒に目撃されています。
スーパーに居座ったクマの対応に当たった地元猟友会の伊川会長は、こう話します。
みなと猟友会・伊川武志会長「親子のクマを見ている人もいるらしいから、多分、あの辺の近くに出たのは3頭だと思う」
捕獲の際に猟友会に銃の使用許可は出ていませんでした。
浅尾環境大臣は、先週、5年前にクマが人を襲った現場を視察しています。
当時、棒やスコップで警察官などが対応しましたが、猟銃使用の条件が整うまでに時間がかかり、猟友会の2人がけがをしました。今回の立て籠りは、まさに視察直後の出来事でした。
「できるだけ早く皆様方が、しっかりと安心できるように、(猟銃使用などの)法律の提出に向けて環境整備を進めてまいりたい」
一定の条件下なら市街地で銃猟が使用できるよう、鳥獣保護管理法の改正を目指しています。
被害にあったスーパーには励ましの声などが寄せられている一方で、秋田市には「何で殺した」などといった声もあります。
市によりますと、これまでに少なくとも76件の意見が寄せられ、その7割ほどが、批判的だといいます。
秋田県によりますと、特定鳥獣管理計画の中で、捕獲後は、原則、駆除の対象であるとしています。理由は、山にクマを放しても、また市街地に戻ってくる可能性があることや、そもそも地権者の理解が得られないことなどが挙げられています。
ただ、県には、3日も批判の声が届いています。しかも、その多くは首都圏からの声だったそうです。
秋田県議会議員を務める宇佐見さん。これまでもSNSで駆除や捕獲の重要性をたびたび訴えてきましたが、批判も受けきたそうです。
秋田県議会・宇佐見康人議員「猟友会の人たちの連絡先を調べて、嫌がらせをする人たちがいた。人命第一というのが基本。いくらクマを保護してほしいという思いが強かろうが、実際に被害にあっている人がいる限り、人命第一は基本」 この記事の写真を見る
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