今月16日、北海道森町のJR函館線で走行していた21両編成の貨物列車のうち5両が脱線した事故について、JR北海道は現場の踏切で見つかったレールの著しい腐食が脱線の発端になったという見方を示しています。
この事故を受けてJR北海道は、金属が腐食しやすい海沿いで貨物列車が走行し、レールの設置から30年以上経過するなど、事故現場と同様の条件の踏切についてレールの緊急点検を実施し、29日に会見を開いてその結果を発表しました。
それによりますと、今月22日までに道内の24の踏切で超音波探傷器を使って点検を行ったところ、いずれの踏切でもエコー画像に途切れがなく異常は確認されなかったとしています。
このうち5つの踏切では、念のため敷板を外して腐食状況を目視でも確認したということです。
JR北海道は今後、点検する踏切を拡大するほか、今回の事故を受けてレールの検査のルールを見直す考えを示しています。
進藤州弘工務部長は会見で「検査ルールの見直しに反映できるよう知見を積み重ねたい」と述べました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。