広島市の原爆資料館では、G7広島サミット以降の外国人旅行者の増加などで来館者が大幅に増え、今年度は上半期で118万人余りと、過去最多だった前年度を上回るペースとなっていて、館内の混雑が大きな課題となっています。

こうした中、資料館の運営団体が実施したアンケート調査では、修学旅行で訪れた学校から「見学者が多すぎて見たい場所で立ち止まれなかった」とか「人混みで、はぐれないようにするのが精いっぱいで、ゆっくり見学できなかった」といった声が寄せられ、市では対応を検討していました。

この結果、市は、修学旅行生などに、より落ち着いた環境で被爆の実相を知ってもらいたいと、若い世代に向けた新たな展示を整備する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

市では、資料館の地下の会議室などになっている500平方メートル余りのスペースを活用する計画で、具体的な展示内容は、VR=バーチャルリアリティーの活用も含め、今後、議論していく予定だということです。

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