女川原発2号機は13年前の東日本大震災の発生以来、運転を停止していましたが、10月、被災地にある原発として初めて再稼働しました。
この原発について宮城県石巻市の住民16人は3年前、「重大な事故に備えて市が作成した避難計画は、放射線量の検査場所を開設できないなどの不備があり、実効性がない」などとして、東北電力に対して運転の差し止めを求める訴えを起こしました。
原告側の訴えは、「避難計画の不備」に主張を絞っていて、去年5月、1審の仙台地方裁判所は「事故の危険性を具体的に立証していない」として、避難計画に不備があるかどうか判断せずに訴えを退けていました。
27日の2審の判決で仙台高等裁判所の倉澤守春裁判長は1審に続いて訴えを退けました。
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