気象庁によりますと、石川県羽咋市には旭町と柳田町の2か所に震度計が設置されていて、26日夜の地震ではこのうち旭町の震度計で震度を観測できませんでした。

もう一つの柳田町の震度計では震度4の揺れを観測していましたが旭町では震源との距離から震度5弱以上の揺れがあったと推定されたため、羽咋市の震度について気象庁は「震度5弱以上と考えられるが現在震度を入手していない」と発表しました。

震度情報の発表の際には、2つの震度計のうち震度が大きいと考えられる情報を使用しているということです。

旭町の震度計は防災科学技術研究所が管理していて、元日の能登半島地震のあと、周辺の地盤で液状化が発生してコンクリートの台が傾き、現在も正確な震度を観測できない状態だということです。

気象庁は復旧するまで旭町の震度計のデータを活用しないと決めていて、羽咋市が地震発生後に市民向けに送ったメールでは震度について「未入電」と表示されていました。

羽咋市総務課の山崎真資課長補佐は「市民の中には詳しい状況を把握できずに不安に思った人もいるかもしれない」と話していました。

金沢地方気象台は、柳田町にも震度計があるため「大きな問題はない」とした一方で、「計測地点が多いほうがより正確な状況を把握できるので、早期の復旧を望んでいる」としています。

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