「新1万円札は結婚式のご祝儀に適さない」という驚きの新マナーが物議を醸しています。渋沢フィーバーに沸いた深谷市の市長も困惑しています。
■渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使う 3割が「マナー違反」
街の人(30代)「(Q.結婚式のご祝儀のマナーといえば?)偶数の金額で入れちゃいけない」 街の人(70代)
「(Q.結婚式のご祝儀のマナーといえば?)新札のほうがいいんだろう。新しい家庭を作るからね、旧札よりは」
様々なマナーが存在する、結婚式のご祝儀。新1万円札の普及に伴い、もう1つ新たな“マナー”がささやかれ始めています。それが…。
SNSの投稿「渋沢栄一は不貞を連想させるため、結婚式のご祝儀には福沢諭吉の旧札を使うのがマナー」 「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一は、その偉業だけでなく、愛人を妻と同居させるなど、女性関係に関するエピソードも多く伝わっています。
それがパートナーの浮気を連想させるため、「新1万円札はご祝儀には適さない」という声が上がり始めているのです。
街の人(60代)「そういった(適さないという)話があったら気になりますね。どっちにしようってなったら福沢諭吉さん」 式場探しサービスを行う会社による調査では、渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使うことに対して、およそ3割もの人がマナー違反だと感じているという驚きの結果になりました。
次のページは
■ブライダル業界「慣習にとらわれる必要はない」■ブライダル業界「慣習にとらわれる必要はない」
こうした声に、新札フィーバーに沸く、渋沢栄一「生誕の地」深谷市の小島進市長は、次のように話します。 小島市長「非常に残念だなという思いがある。私も、栄一さんが女性を好きだというのは否定しません。これ、つらいんですよ。それが独り歩きするのがね」 男尊女卑がまかり通っていた時代を生きた渋沢栄一。しかし、海外で女性が活躍している様子を見て女子教育の必要性を感じ、日本女子大学の創立に携わった人物としても知られています。 小島市長
「渋沢さんは『人たらし』ですよ。女性に限らず、全身全霊で受け止めて、色んな相談事を形にしていた。この機会に、栄一さんがやってきたこととか、色々と調べて勉強してもらえればありがたい」 ブライダル業界からは「渋沢栄一の紙幣は結婚式のご祝儀に不適切」という行き過ぎたマナーに限らず、世の中の慣習にとらわれる必要はないという声が上がっています。 トキハナ 広報
菅井さくらさん
「今の結婚式はルールが曖昧(あいまい)なことが課題だなと思う。違和感を覚えるものは取捨選択をして、自分たちらしい結婚式にするために、主催者側も業界側も意識を変えることが必要だと思う」
(「グッド!モーニング」2024年10月3日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。