暴力団根絶に向けた意識を高めるイベントが9月12日、札幌市内で開かれました。
北海道暴力団追放道民大会は今年で8回目。
暴力団排除へ活動を続ける団体関係者をはじめ北海道警や自治体など約400人が参加しました。
大会では北海道警幹部による暴力団対策に関する講演が行われたほか、札幌よしもとの芸人による「暴排コント」も披露されました。
北海道警によりますと、北海道内の暴力団関係者(構成員・準構成員)は2023年末現在で約940人。このうち主要団体とされる六代目山口組・神戸山口組・絆會・池田組・住吉会・稲川会で約850人と9割以上を占めています。
暴力団関係者の数は前年に比べ約160人減り、10年前と比較すると約6割減少しているということです。
また、2つの山口組による対立抗争は8月で10年目を迎えました。
北海道内では2019年11月、神戸山口組系の暴力団会長の住宅に六代目山口組系の組員の車が突っ込んだ事件以降、抗争関連事件の発生はありませんが警戒が続いています。
北海道警伊藤泰充本部長はイベントの中で、「暴力団は組織の生き残りをかけて組織実態を隠すなど不透明化を一層進めている。覚せい剤の密売や海産物の密漁など社会情勢に応じて多種多様な資金獲得活動をおこなっている。必要な警戒や取り締まりを徹底し暴力団排除を強力に進めていきたい」と話しました。
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