山形県や東北地方整備局などは、最上川水系の石子沢川と新堀川の流域水害対策を推進するための協議会を設置した。2河川が流域の開発を規制する「特定都市河川」に山形県内で初めて指定されたことを受けた。協議会は2024年度内に具体策を盛り込んだ対策計画を決め、関係者が協力して浸水被害の軽減をめざす。
この「石子沢川流域水害対策協議会」は流域内の中山町と山辺町、東北農政局、山形地方気象台なども含む8者の代表者らが委員に就いた。対策は石子沢川に堆積した土砂の撤去、大雨時に水田に水をためる「田んぼダム」の取り組み率向上、浸水箇所をつかむセンサーの設置推進などが想定される。
中山町で開いた発足会で佐藤俊晴同町長は「同様の取り組みをしている全国の地域と情報を共有しながら流域治水を進め、防災・減災につなげたい」とあいさつした。
石子沢川は中山町内で新堀川と合流し、最上川へ流れ込む。20年7月の豪雨では最上川への排水制限に伴って中山町で約140戸が床上・床下浸水し、農地など約55ヘクタールも浸水する被害があった。
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