元日の能登半島地震で大規模な道路の陥没などが起きた石川県の「のと里山海道」と能越自動車道は17日、ほぼ全線で対面通行が再開した。
両道路は奥能登につながる基幹道路。国土交通省能登復興事務所によると、この日正午、のと里山空港インターチェンジ(IC)―徳田大津IC間の約33キロで対面通行が可能になった。途中の能登大橋付近は被害が大きく、9月末まで片側交互通行が続く見通し。
国が直接応急工事に当たった約38キロだけでも178カ所で被災。輪島方面へ向かう下り線は3月15日に全線開通したが、上りは一般道を通る必要があり、夕方などに渋滞が起きていた。
被災地の復旧の仕事で再開区間を走った男性は「これで移動が早くなる。一般道の渋滞も解消するのでは」と喜んだ。
道路の本復旧はまだ先で、道は左右、上下にうねっており、走行には注意が必要。再開区間を走った別の男性は「まだ道路の被災状況はひどく、気をつけて走らないと」と話した。
再開を受け、馳浩知事は「元に戻すのに数年かかるのではないかと思った。国に心から感謝申し上げたい」と語った。(土井良典)
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