文部科学省=東京・霞が関

 文部科学省は19日、来春から中学校で使用される教科書の検定で、合否を保留していた「令和書籍」の歴史教科書2点を追加で合格にしたと発表した。文科省は、検定中に外部への情報漏れの可能性があったと説明していたが、詳細な調査の結果、検定規則に違反する行為は確認できなかったとしている。

 文科省によると、令和書籍関係者が検定申請前に動画投稿サイトのユーチューブで、申請の予定があるといった趣旨の発言をしていた。申請後にこうした発信はなかった。検定規則などで、申請後は一切の情報発信を禁止しているが、申請前の縛りはなく、違反に当たらないと判断した。

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