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 大阪・関西万博の開幕まで10カ月を切るなか、25日、参加国を集めた会議が行われました。参加国からは「パビリオンの建設が間に合わない」と不安の声が相次いでいます。

■参加国「時間も予算も足りず」

大阪府
吉村洋文知事
「すべてのプロジェクトの準備は、迅速かつ着実に進んでおります」

 来年4月の開幕に向け準備の順調さを英語でアピールした吉村知事。しかし、海外パビリオンの建設は、資材高騰などの影響で、建設会社との契約が進まず、準備の遅れも指摘されています。

カナダ担当者
「どの国も『時間も予算も足りない』と心配でしょう」 ポーランド担当者
「ポーランドのデザインは結構複雑で、非常に工期がかかるといわれていたので、やっと(建設業者を)見つけて非常にうれしかった」

 万博協会は10月半ばまでに、パビリオンの外装工事などを完了するよう各国に求めています。

ポーランド担当者
「(Q.(万博)協会は10月までに工事を終わらせるよう言っているが大丈夫か?)数週間ぐらい遅らせることをお願いしているので、可能であればぜひ遅らせたい」

 参加予定の161の国と地域のうち、51の国が独自のデザインで建設できる「タイプA」と呼ばれる方式での出展を希望しています。

 しかし、11の国では建設業者が決まっていません。そのうちの一つ、インドはヒマラヤ山脈をイメージしたパビリオンを建設する計画でしたが、断念する予定であることが明らかになりました。

 一方、参加国が引き続き独自のパビリオンを希望していても、このまま建設業者と契約を結ばないと建設が間に合わなくなる恐れが出ています。そこで万博協会が示したある方針とは?

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■完成できないと判断した国に “土地の明け渡し”求める方針

■完成できないと判断した国に “土地の明け渡し”求める方針

 海外パビリオンの建設が遅れている大阪・関西万博。参加国が独自のデザインでの建設を希望していても、建設業者が決まらない場合、開幕に間に合わなくなる恐れが出てきました。

 そこで万博協会は、開幕までに完成できないと判断した国に対して、土地の明け渡しを求める方針であることが明らかになりました。ある関係者は、こう話します。

万博関係者
「我々が何もできないタイミングで返却されても、空き地になってしまう。ただ、あくまで各国の事情を聞いた上での『返還のお願い』だ」

 建設の遅れとは別の問題もあります。

 3月、建設中の建物で爆発事故が起きた現場の写真です。会場がある夢洲は、ごみの焼却灰などで埋め立てられた人工島で、一部の地中からはメタンガスが発生しています。そのガスに引火したとみられています。 ポーランド担当者
「今のところ直接の影響はないと思うが、リスクがあることは確かだと思う」

 万博協会は各施設にメタンガスの排出装置を設置するなど、対策は万全だと説明しています。

(「グッド!モーニング」2024年6月26日放送分より)

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