切符やICカードを使わずに端末に顔をかざすだけで電車に乗ることができる「顔パス乗車」が、全国に先駆けて千葉県のローカル線で本格導入されました。
■アナログ一転“最先端”激変
千葉県佐倉市の住宅街を走る「山万ユーカリが丘線」。40年以上にわたって地元の人たちの足として親しまれています。 車内に冷房は設置されていませんが、そのかわりに、暑い夏には冷たいおしぼりの提供があることでも知られます。乗車する際、交通系ICカードは利用できず、これまでは現金で乗車券を購入する必要がありました。
そんな、ちょっとアナログさも魅力のローカル線ですが、なんと“顔パス”で乗車が可能になりました。
今月15日から、顔認証を活用した乗車システムが全国で初めて本格導入されました。 専用のウェブサイトで、事前に自分の顔やクレジットカード情報などを登録すれば、その場ですぐ利用できるようになります。 利用客「たしかに見たことない。なんだろう?と思った」
普段から通勤でこの路線を利用するという男性。顔認証を利用するのは、この日が初めてです。
会社員 50代の利用客「毎回小銭を用意するのが結構不便だし、定期を買ってもいちいち改札機を通さないといけないので、非常に便利だと思ったので登録してみた」
実際に利用してみました。
会社員 50代の利用客「通れましたね!非常に簡単で良いですね。(これからも)ばっちり使おうと思います」
顔認証の登録をしない場合は、QRコードの乗車券で利用することになりますが、一気に進んだデジタル化にとまどう人もいました。
80代の利用客「硬いチケットの方が持った感じは、乗っているなって感じがする。現金主義なので、年寄りなんだね」
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■“全部を顔で済ませる”まちづくり■“全部を顔で済ませる”まちづくり
この顔認証システムは、周辺地域を走る路線バスにも導入。 顔パスで電車やバスを利用した後、対象の店舗で顔認証チェックインを行うとスタンプを獲得でき、サービスが受けられるスタンプラリーも実施されています。 70代の人「自分さえいれば、顔だけでオッケーだったらすごく楽」
さらには、運営会社が分譲する近くのマンションのエントランスにも、顔認証システムが導入されました。
運営会社「山万」公共交通事業部吉田秀彰部長
「今後は、商店・スーパー・医療機関、全部を顔で済ませてしまうというまちづくりを考えています。顔を忘れる方はいないので、非常に良いのかなと」
(「グッド!モーニング」2024年6月26日放送分より)
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