愛知県清須市の市立西枇杷島小学校付近で、カラスの不審死が相次いでいる。県警西枇杷島署は14日、カラスの死骸の一部から有機リン化合物「シアノホス」が検出されたと発表した。何者かが人為的にシアノホスを摂取させた可能性があるとみて、鳥獣保護法違反の疑いで捜査している。
署と清須市によると、小学校の敷地内や近所で5月21日~6月12日、カラス12羽、ヒヨドリ1羽、ハト1羽の死骸が見つかった。外傷がなく、口から泡を吹いている個体もあったという。県警が死骸の一部を鑑定したところ、2羽の口腔(こうくう)内からシアノホスが検出された。
シアノホスは畑や果樹園で殺虫剤として使われ、一般的な農薬として流通しているという。
署は「一部の地域でこれだけ連続してカラスなどが死ぬのはおかしい」と話した。(国方萌乃)
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