おととし12月、北島町の認定こども園に預けられていた当時1歳の男の子が積み木をのどに詰まらせ、一時、心肺停止となりました。

警察によりますと、積み木は直径2.4センチ、高さ3センチの円柱のかたちで、男の子は病院に運ばれましたが、低酸素性脳症となり、いまも意思の疎通が難しい状態で治療が続いているということです。

認定こども園は、当時、14人の園児に対し、職員5人で対応にあたっていて、積み木はふだん、高さ34センチの棚に置かれていたということで、警察が事故の状況や原因を調べていました。

その結果、園児がのどに詰まらせるおそれがあるものを触れさせないよう注意する義務があるのに、積み木を手の届く場所に放置したことが事故につながったとして、14日、当時の園長や職員あわせて8人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。

警察によりますと、調べに対し、いずれも容疑を認めているということです。

認定こども園はNHKの取材に対し、「町が行っている事故の調査結果がまとまり次第、できるだけ早く説明する場を設けたい」と話しています。

町では検証委員会設置し調査と再発防止策検討

事故を受けて北島町は去年、有識者や弁護士らでつくる検証委員会を設置して事故の内容を調査するとともに再発防止策について検討を進めています。

検証委員会ではことし3月、徳島県に対し、調査内容をまとめた答申書を報告したということで、保護者の同意が得られれば近く、町のホームページで公開するとしています。

北島町の古川保博町長は「このような重大な事故が2度と起きないよう町内の認可保育施設とともに再発防止と安全対策の徹底に取り組んでまいります」とコメントしています。

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