「天井が落ちてきた」。上の階にあったのは。
札幌市にあるアパートの管理会社によりますと、去年12月から札幌市内のリサイクル業者が「建築のための木材や資材置き場」として1階の部屋を借りていました。ところが…。
アパートの住人
「毎日トラック2台とかで大きいものとか色々、運んできた。うるさいし臭いし窓を開けられないし」
実際に持ち込まれたのは「ごみ」でした。しかも契約していない3階の物置にも勝手にごみを置いたということです。
すると、2階の住人に被害が…。
アパートの住人
「物を詰めすぎて、押し入れの天井が落ちたんですよね。ドアはゆがんで閉まらないです。早くどうにかしてほしいですね」
先月にはアパートの中に入りきらなくなったごみが車道にまではみ出す事態となりました。管理会社が業者に忠告して道路上のごみは片付いたものの、アパートの中や周りには今も大量のごみが残っています。
管理会社の担当者
「30から40回は電話で伝えたり。言っても対応してくれない。そしてどんどんどんどん状況がひどくなっていく」
部屋を借りている「リサイクル業者」に取材を試みるも、その住所には建物すらありません。
管理会社は今月末までにごみを片付けなければ強制退去に踏み切るとしています。この事態に札幌市は…。
札幌市南区市民部定山渓出張所 太田博之所長
「私有地の中にあるものをどうするかというところは、やはりなかなか行政が直接入るのは難しい問題があるんじゃないかなと思っています」
札幌市は今後、再び道路にごみがはみ出した場合には指導するとしています。ただ、現時点で環境被害などは確認されていないため、市がごみを処理するなど直接の介入は難しいということです。
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