総務省消防庁は17日、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を活用して救急搬送時に受診歴などを照会する実証事業を、神奈川県平塚市、兵庫県姫路市、宮崎県都城市の3消防で23日から始めると発表した。傷病者のかかりつけ医や服薬歴などを迅速に把握し、円滑な救命活動につなげる狙い。
実証事業では、救急隊員がマイナ保険証をカードリーダーで読み取り、医療情報システムにアクセス。必要な情報を入手して、搬送先の適切な選定や時間短縮を目指す。
6月11日からは仙台市、前橋市などの5消防でも開始し、9月にかけて計35都道府県の67消防で実施する予定。25年度中に本格運用を開始したい考えだ。
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