福島第一原発で発生した停電トラブルについて、原因となった作業ミスだけでなく、電源の復旧方法にも問題があったことが分かった。
福島第一原発では、4月24日、掘削作業のミスにより、地下にある電源ケーブルを傷つけてしまったことが引き金となって停電が発生した。
原子炉の冷却など、安全上必要な設備は電源の切り替えで継続されたものの、処理水の放出が約6時間半にわたり停止するなどの影響が生じた。
また、温度・圧力などの監視も継続されたものの、これを行うための重要施設「免震重要棟」が20分ほど停電し、照明や空調などの機能が停止した。
東京電力によると、この「免震重要棟」の停電は、電源の復旧手順を間違ったことが原因だったといい、電源設備を十分に把握しておらず、手順書自体に誤りがあったことがわかっている。
東京電力は、原子炉の監視に影響はなかったとしていて「改めて手順を見直し、再発防止に努める」としている。
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