24日までの4日間、高知県芸西村のKochi黒潮カントリークラブで男子プロゴルフツアーカシオワールドオープンが開かれました。ホストプロ石川遼をはじめ、賞金ランキング上位のトッププロらが出場。大混戦を制したのは43歳のベテラン岩田寛(いわた・ひろし)でした。

賞金総額2億円、優勝賞金4000万円とシーズン終盤の賞金王争いに大きな影響を与えるカシオワールドオープン!初日から注目を集めたのは悲願の大会初優勝を目指す、ホストプロ石川遼でした。

平日にもかかわらず石川の組には大勢のギャラリーが付いて回ります。石川が動けば、ギャラリーも動く!石川が止まればギャラリーも止まる!

4番ではさすがのべたピンショット!

初日から熱心なファンも太鼓判の好調ぶりを見せます。

(千葉からの石川ファン)
「(優勝した)御殿場に匹敵するくらい調子がいいのでちょっと優勝するんじゃないかと思って期待しています」

2日目は決勝ラウンド進出を目指してますます激戦に!

この日スコアを伸ばし、トップにたったのは、韓国出身、宋永漢(ソンヨンハン)。最終18番、絶妙なショットで2オンに成功し、イーグルをもぎ取りました。県関係、四万十市出身の弘井太郎(ひろいたろう)はスコアを伸ばせず決勝ラウンド進出ならず。

明徳義塾中出身の大野由真(おおの・ゆうま)、黒潮カップ覇者のアマチュア中曽根多朗(なかそね・たろう)選手、中学生ながら黒潮ジュニア選手権を制した矢田賢司(やだ・けんし)選手も予選突破はなりませんでした。

大会3日目からは、「強者」たちが争う決勝ラウンド!ただこの日は、前日まではなかった強風が、トッププロたちを待ち受けました。

そんな厳しいコンディションに立ち向かうプロたちを和ませたのは子どもたちです。「こども探検隊」に選ばれた9人がスタートに向かうプロたちをエスコート!子どもたちも力強いスイングを間近で見られて大満足でした。

「スイングの速さとかボールの速さを見られてよかったです」
「めっちゃいい音したし私もそれぐらいできるようになりたいと思った」

プロにサインを貰った子も。

「めっちゃうれしいです。(Q.どんなこと話した?)…忘れた」

プレーでギャラリーを沸かせたのは中土佐町出身の岡田晃平。18番パー5の2打目をグリーンの左に大きく外しますが、3打目でこのショット!

見事バーディーチャンスにつけます。この日2つスコアを伸ばした岡田。33位タイで最終日へ。

上位陣も強風に悩まされ、我慢のゴルフを強いられたプロが多数いました。首位タイにはM・ヘンドリーも浮上し、4打差圏内に16人がひしめく大混戦で最終日を迎えることになりました。

白熱の争いが続く中、コース外も、大勢のギャラリーで賑わいました。アウトドアブランド=LOGOSと初めてコラボした広場には、子ども用の遊具に加えて、椅子やテントも設置されました。

決勝ラウンドの2日間は、大勢の親子連れが訪れ、観戦の合間にバブルボールを楽しむ場面も。

テニスボールほどの大きさのボールを打つ、「スナッグゴルフ」体験で、気分はプロゴルファー!

「初めて見て、みんなプロの選手が頑張っていて、すごいと思いました」
「みんなのボールが上に飛んで、すごく飛んでいったのですごいと思いました。やってみたいです」

プレーを終えたプロから直接指導を受けられる催しも!足の開き方や体重移動のやり方、スイングのイメージの作り方など、トッププロのアドバイスは子どもたちにとって大きな刺激になったようです。

「プロに教えてもらう機会が少ないので、とても勉強になったし、これから取り入れていきたいと思う」
「300ヤードくらい飛ばして上手い人になりたいです」

ゴルフから少し離れて高知ファイティングドッグスの選手たちと野球を体験できる催しもあり、訪れた人たちは様々なアクティビティを満喫していました。

そして、大会は4日目。最終日も1打差を争う大混戦となりました。

高知市出身で来季の賞金シードを目指す片岡大育は11番でこのショット!

もう少しでホールインワンというショットで、このホールバーディ。しかし、このあとスコアを落とした片岡は、トータル1アンダー55位。来季の賞金シードを僅差で逃しました。

前日スコアを伸ばした中土佐町出身の岡田晃平はスタートの10番でバーディを奪いますが、最終的には4アンダー37位タイと不完全燃焼の大会となりました。

(中土佐町出身 岡田晃平)
「もっとやれたという気持ちがすごく残った試合でした。本当に地元の方が応援してくれて、期待に応えることができなかったんですけど、本当にうれしく思いましたし、また来年もこういうふうに来ていただけたら嬉しいと思います」

一方の上位陣、注目の石川遼はトップと1打差3位からと優勝を狙える位置でスタート。要所でらしさを見せるものの4バーディー4ボギーとスコアを伸ばせず大会初優勝はなりませんでした。

混戦を制したのは43歳ベテラン岩田寛!トップと2打差6位スタートの岩田は、このコースを「苦手」と話していましたが、最終日の後半9ホールで合計5つのバーディーを奪うバーディーラッシュ!最終ホールも2打目をバンカーに入れますが…見事なリカバリーでパーをセーブ。後続にも岩田のスコアを上回る選手はおらず大会初優勝を決めました。

表彰式の前には今年のよさこい祭りの大賞チームとらっくよさこい(ちふれ)が祝福の舞を披露!

岩田はこれで今季2勝目。年間に複数回の優勝は自身初の快挙です。

テレビ高知からは石川充宏(いしかわ・みつひろ)作・王妃のトルソ「しなやかな」が贈られました。

(今季2勝目 岩田寛)
「年間2勝したことがなかったのですごく嬉しいです。誰も僕のことを応援してくれていないだろうなと思いながら試合しているんですよ。でもいつも応援してくれる人がいるんです。感謝しています」

なお、注目の賞金王争いはトップの平田憲聖と2位の金谷拓実が共に8アンダー16位タイで並び、賞金王決定は最終戦に持ち越しになりました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。