災害時の乳幼児との避難について考えます。
一般的な持ち出し品に加えて、ミルクや紙おむつも必要です。お子さんやお孫さんとの避難にはどんな備えが必要なのでしょうか。

今月1歳になったばかりの娘の子育てに奮闘中のBSN新潟放送・工藤淳之介アナウンサーです。
日本防災士会 新潟県支部の高橋伸絵さんと狩谷明美さんに、工藤家を例に、乳幼児の避難について聞きました。

日本防災士会 新潟県支部 高橋伸絵さん
「高齢者や赤ちゃん、非常時に配慮しなきゃいけない人たちは、早めの避難が大切です」

工藤淳之介アナウンサー
「大人は自分の身一つだったらなんとでもなると思いますが、この子を抱えていると、ただ抱っこしていけばいいんじゃなく、必要なものいっぱいありますから…」

赤ちゃんとの避難は時間がかかります。
避難情報の警戒レベル3=「高齢者等避難」が発表されたら避難を始めましょう。

日本防災士会 新潟県支部 狩谷明美さん
「災害の時に、いきなり(液体ミルクなどを)飲ませようと思っても、慣れていないものは飲まないですよね。普段から時々飲んで慣らしておく」

そして、紙おむつは数枚…ではなく、できれば『1パック』あると安心です。

日本防災士会 新潟県支部 狩谷明美さん
「避難所には当然備蓄品はいろいろ置いてあるんですが、とにかく足りないと思います。私たちの地区では(元日に)800人の避難者が来たんですが、おむつは2パックでした。大人用はもうちょっとあるんですけど」

工藤淳之介アナウンサー
「時々、ママもパパも忙しさを言い訳に『あと5枚しかないよ』と急いで買いに行くときあるんですけど、その時に災害が起きたら大変」

多めに買っておいて使ったら買い足す、「ローリングストック」が大切です。

いつもと違う環境で避難するので、赤ちゃんもストレスとなります。
いつものおもちゃがあることで、心のケアにもつながります。できれば、絵本やぬいぐるみなど音の鳴らないものがベストです。

また、物だけでなく、予防接種を受けておくことも防災の一つです。
そして、避難の大変さをお父さん、お母さんだけで抱える必要はありません。

日本防災士会 新潟県支部 高橋伸絵さん
「誰か、SOSを出せる人、顔見知りの人を作っておくのも大事」

工藤淳之介アナウンサー
「『赤ちゃんのために…』となると、様々な準備、日ごろから備えておかないといけないと改めて痛感しました。しっかりと非常時でも、この子の安心安全が守られるように準備したいなって」

万が一のときは、我が子のために、あれこれ持って行きたくなりますよね。

ただ、一番大切なものは命です。
重量オーバーにならないよう、1次避難で持ち出すものと分けて、すこし落ち着いたら取りに行く2次避難バッグを作るのもおすすめです。

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