クジラの肉を食べる鯨食文化があった街・名護市で、鯨食を推し進めようという説明会が開かれました。

沖縄の古くからの言葉で「ヒートゥ」と呼ばれるクジラは、名護市では戦前から漁がおこなわれ、肉を食べる文化があります。

現在でも沖縄本島では名護市の漁船にのみ鯨の捕獲が認められているということですが、捕獲されたクジラのほとんどの部位は福岡県に送っていて、地元での消費は少ないため、クジラの美味しさや調理方法などを知ってもらおうと、今月5日、県飲食業組合が開いたもので飲食業者や漁業関係者など約30人を集めて説明会を開きました。

説明会では、クジラ料理の臭みを消す方法として、急激に解凍しないことや、低温度で調理する調理法が紹介されたあと試食が行われ、ユッケやサイコロステーキ、しゃぶしゃぶなどの12品が提供されました。

クジラの肉 部位によって特徴も様々


▽試食した人
「臭いさえ消すことができればベリグーなんだね」
「思ったより臭みがなくて、柔らかい。臭いイメージだったけど、感動的です」

▽沖縄県飲食業組合 名護支部長 新里清光さん
「名護は昔からヒートゥ(クジラ)を食べる街とよく言われるが。最近は飲食店でも使う機会がめったになく、捕獲も消費も伸びていない。きょうの講習会を機に新しい調理法で新しい料理を作っていきたい」

参加者たちは、独特の臭みのしないクジラ料理に感嘆した様子で舌鼓を打っていま
した。(5日 名護中央公民館 北部通信員 岸本幸平)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。