令和の米騒動として全国的にコメ不足が叫ばれる中、富山の主力品種「コシヒカリ」の収穫が最盛期を迎えています。猛暑の影響もなく出来は上々。農家には県外からの注文が増加していて、新米ができ始めてから県外向けの配送作業に大忙しとなっています。コメ農家は「コメ不足はもうしばらくしたら解消されるのでは」と語っています。

富山で最高気温35℃を超える猛暑日となった11日。青空のもと、黄金色の稲穂が実った田んぼで稲刈りが行われていました。富山市中沖の喜多さんは、東京ドーム5個分の水田でコシヒカリを中心に生産していて、今月4日から収穫作業を始めました。

去年は、猛暑の影響で「コシヒカリ」の1等米比率は、50.6%と過去最低に…。ことしも連日猛暑が続き、出来が心配されましたが、肥料や土づくり、水管理などを一から見直し、ことし、喜多さんの田んぼで収穫されたコシヒカリはすべて「一等米」となりました。

全国的なコメ不足の影響で、喜多さんのもとには、例年にない問い合わせが入っているといいます。

トアルノウカ・喜多千晶代表:「あまり県外に(コメを)発送することがなかったんですけど、新米ができ始めてから、そっちのほうが忙しくて。だいぶ増えました」

トアルノウカ・喜多優莉子さん「9日ぐらいから売り出して、何人も買いに来てくださりました」

喜多さんの水田では、今月いっぱいまで収穫作業を行う予定です。

トアルノウカ・喜多優莉子さん:「去年に比べて、ほかの農家さんのコメの出来もいいと思うんで、コメ不足はもうしばらくしたら解消されるんじゃないかと思っています」

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