実の夫婦による演劇ユニットが19日、高知県高知市でコミカルな人情喜劇を上演しました。時には温かく、そして時にはしみじみと。2人のコミカルかつハートフルなやり取りで観客の心を魅了しました。
19日、高知市で上演された「満月~平成親馬鹿物語~」。登場したのは、連続テレビ小説「らんまん」にも出演した俳優の菅原大吉(すがわら・だいきち)さんと、お笑いコンビ「ピンクの電話」で人気の俳優の竹内都子(たけうち・みやこ)さん。2人は夫婦で芝居ユニットを組んでいます。
物語は、初対面の2人の親馬鹿が、駆け落ちした子どもたちのことで激しくトークを交わすコミカルな人情喜劇です。社会福祉法人「土佐厚生会」の創立44周年と、ゆかりのある安芸市の市政70周年を記念し上演され、安芸市民や施設の利用者らが無料で招待されました。
(訪れた人)
「近いのもあったのですごい迫力とかもすごくて、話とかも聞いてておもしろかったです」
「よかったですね。利用者さんからも楽しそうな声が流れていて、普通の公演もないので何かの機会があればまた行きたいと思います」
2人が2006年からこの舞台を演じ始めて以来、四国では初めての公演となった今回。高知公演の感想を聞いてみました。
(竹内都子さん)
「高知に限らずお芝居をふだん見慣れていない方は、笑っていいのかなっていうのを思うらしくて、こっちは笑ってほしくて作っていても我慢されるというか、笑ったら失礼なんじゃないかって真面目に見てくださることが多いんですけど、でも高知の方も最初みなさん周りをうかがっていらっしゃったと思いますが、途中から『あ、これ笑っていいんや』って分かってからは本当に心を開いて笑ってくださっている感じが伝わってきて、本当に真剣に聞くところをはシーンって静まってみんなよく聞いてくださってるし、集中してくださっているなとすごく思いました」
(菅原大吉さん)
「ライブっていうのはやっている側も作っている側もそうなんですけど、結局、劇場で一体感というか、お客様がこうやって雰囲気を作ってくださるので、そういった意味では高知のお客様はとってもよくて、いい感じで終われたんじゃないかなと思っています」
作品のテーマは「子を思う親心」。時には温かく、そして時にはしみじみとしながらも、2人のコミカルかつハートフルなやり取りで観客の心を魅了します。
(菅原大吉さん)
「足を運んでくださった方々が楽しく過ごせれば一番いいなあと。だから深刻になってテーマを考える作品もあってはいいとは思うんですけど、僕らの芝居は来た人たちがほっこりして楽しめれば、げらげら笑って、帰る時に『あぁよかった』みたいな感じになっていただければ一番いいのかな」
これまでに何度も高知に来たことがあるという竹内さんと、今回が初めてという菅原さん。高知の印象は?
(竹内都子さん)
「高知大好きです。食べ物もおいしいし、もちろん空港の荷物置き場に流れてくるカツオのたたきも絶対大好きですよね、藁焼きを初めて食べたときは都内には藁焼きのカツオなんかないので衝撃でした。衝撃のおいしさでしたし、ところてんもこっちはカツオだしで食べるでしょ、あれもしばらくずっと取り寄せていました。独特なおいしいものがあって大好きです」
(菅原大吉さん)
「ところてんでごはんを食べるって聞いて『うそだろ』と思ったけど、『これ食えるな』と思うぐらいおいしいですね。ところてんの質もちがうしね」
(竹内都子さん)
「でも送料かかるからと思ってぎょうさん取り寄せすぎて今度ところてんに追われるんですよ、はよ食べなって!」
公演は21日、22日、大阪の高槻市でも行われる予定で、ハードなスケジュールの中、日本全国に「ほっこり」を届けます。
(竹内都子さん・菅原大吉さん)
「高知県のみなさんどうもこんにちは。きょう、お芝居をさせていただいてお客様もとても優しくていい感じで終わることができました。まだ多くの方々とお会いできればわれわれもうれしいなと思っております。また高知の地でお芝居をできる日が来ることを夢見ております。映像だけじゃなくて生のライブの舞台もぜひともみなさん見に来てください。よろしくお願いします」
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