熊野那智大社の「紫陽花祭」で、アジサイの小枝を手に神楽を奉納する巫女=14日午前、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で14日、アジサイの花を神前に供えて、梅雨時の無病息災を祈願する「紫陽花祭」が開かれた。

 自然の恵みに感謝する毎年恒例の神事で、アジサイの花を冠に飾り、小枝を手にした巫女が、神前で優雅な神楽を奉納。今年も境内の「紫陽花園」ではガクアジサイやヤマアジサイ、タマアジサイなどの花が楽しめる。30日まで一般公開する。

 栽培を始めたのは1960年ごろからで、現在は、境内などに約2千本が植えられている。近年はシカの食害で本数が減り、園の周りに柵を設置するなどの対策を取っているという。

熊野那智大社の「紫陽花祭」で、アジサイの小枝を手に神楽を奉納する巫女=14日午前、和歌山県那智勝浦町

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